2018年10月 7日 (日)

【注意】連載から外れます。SPJヘルパーの不具合

【注意】連載から外れます。SPJヘルパーの不具合

3年前のブログ記事になります。ご指摘をいただきました。

デジトラックス・デコーダーの サウンドプログラム,その根幹部分(トリガーになるファンクションや操作)を書き換えるには SPJヘルパーという 「アプリケーション」を使います。

現在 ソフトに不具合が生じ、アッセンブル(組み立て)できない状態です。

-不具合部分-
spjヘルパーを使い、デジトラックスのサウンドファイルをアッセンブル(組み立て)するには、一定の条件を満たした 仮の「サウンドファイル」をつけないと、組み立てができません。
SPJヘルパーにある サンプルファイルには、一部のサウンドファイルに「異常」があり、
これがため アッセンブル できませんでした。
動画では、「正常」読み込んでくれるサウンドファイルをコピーし 名前を書き換えて 流用する方法を説明しています。
現在、SPJは、全てのサウンドファイルを、「異常」と認識してしまい、「正常」と読み込んくれる サウンドファイルが、全くない状態です。これでは アッセンブルができません


-原因-
spjヘルパーには、サウンド編集ソフト(フリーソフト。オウダシティなど)が、組み込まれ、連動して開きます。
ところが、オウダシティはフリーソフトゆえに、そのバージョンが2 3・・・と上がりました。この組込まれた側のオウダシティのバージョンアップにより、本体のSPJヘルパーは 適正なサウンドファイルを含めて、「すべて異物」と認識しているようです
-対処-
私が使用している SPJヘルパーは Ver6.2 オウダシティは 古いVer2.1.2です
以下に添付したサウンドファイルは、SPJヘルパーが「正常」と読み込んでいます。

コピーし 名前を変えて 使ってみてください。
SPJヘルパーは 個人 フレッドミラー氏が 作ったアプリです。デジトラックスが保証するものでは ありません。
SPJヘルパーの使い方については、段階を踏んで、再解説する予定です。しばらく お待ちください。

2018年10月 6日 (土)

それでも DCCに掛けてる理由 コスパの公式から

コスパの公式
別に 鉄道模型に限る話ではないのだけど、ここ10年「コスパ」「コスパ」と、うるさく言わます。その基本公式はこう。
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「コスパの公式」の使われ方
一般的に この公式は こう使われます。
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分子 パフォーマンス(効能)が同じなら、コスト(支出)は低いほどいい。
まあ確かに、従来の鉄道模型のパフォーンマンスなんて、限られてます。走行と点灯。ここ20年で進歩といえば、モーターフライホイールがついて、停止がなめらかになったこと、それとPWMで常点灯が実現したこと、それくらいです。
だから 「コストの低さ」に目がいきます。
その結果 「DCC?・・・んな コントローラーにいくらだ?デコーダーにいくらだ?アホかっ!」と 答えが返ります。さっそく、コメントをいただきました。これは理解できます。DCCは 従来のコスパ公式に合わないと。

「コスパの公式」の使い方
私は、「コスパの公式」を こう使います。
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分子のパフォーマンスが大きいなら、コストの上昇は増えて当然。あるいは
コストが上がる けど、それ以上のパフォーマンスを享受できるなら OKじゃないか。

DCCの成否を決めるもの
ですから、DCCの成否は、その「パフォーマンス」がカギになります。DCCの「サウンド」は、形になりました。そのチカラが馬鹿にならないから、メーカーが 代替品を模索せざるをえなくなったのです。天賞堂がカンタムを売り、KATOがサウンドボックスを開発たのですよ。
では 「サウンド」の次は何?。まだ 暗中模索がつづきます。
明日は デジタル鉄道模型の「パフォーマンス」をネタに、飲み会があります。いずれも「アイディア」の出し合いレベルで 実現には遠いのですが。
けど、ワクワク感の大きさは、「KATOの新製品発表」より、はるかに大きいのだ。

太平洋の反対側 「2018 全米ナショナルトレインショー」。鉄道模型が無線交信をはじめてますね。
うーん ぱくられちゃったか なぁ。

2018年10月 4日 (木)

DCCの普及しない理由

DCCの普及しない理由

延々と工作記事を連ねても 息苦しいので ここで道草をします。

鉄道模型趣味の対立軸

鉄道模型の楽しみ方は、「人それぞれ」であるけど、その対立軸はこうです。

「つくる楽しみ」か「買う集める楽しみ」かで、1つの軸。「精密第一」か「走行(パフォーマンス)第一か」で、別の軸。図解するとこうなります。

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各メーカーは こういうポジションに立っていました。

変容した勢力地図

これが、90年代後半のマイクロエース参入から、現在に至る20年で 様相は一変します。

メーカーの企業間競争、割引+ポイントで稼ぐ量販店、不要模型を買い取る中古屋、これらの三位一体は強力です。ことに、次々出される新商品は、あっというまに、既存の車種を網羅してしまいました。表面的には、鉄道模型(とりわけNゲージの)大躍進といえます。

一方で、工作を旨とした模型趣味人にとって、ここまで、精密な完成品が跋扈しまえば、わざわざ「模型つくる意味」が見出せません。躍進の影で、模型工作は、確実に衰退しています。鉄道模型趣味は、大きくバランスが変わりました。

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DCCの立ち位置

DCCの立ち位置は、当初から、現在の主流模型とは「対極」にあります。

メーカーは、DCC模型を作りません。こと日本においては、DCC模型は、ユーザーが「つくるしかない模型」です。また、DCC模型は、その見栄えより、複数同時走行、サウンド、スモーク、つまり、パフォーマンスがものをいう模型です。つまり、DCCは、チャートの中で、ここ20年に「押し込められた土俵際」に 陣取っているのです。よって、その普及は、その位置から見て、最初から苦しい立場にあります。

メーカーが消極的な理由

メーカーがDCC模型を作りたがらないのは、理由があります。

DCC模型は、デコーダーを搭載するため、その価格は倍増します。たとえば、KATOは、NゲージのSL D51等のDCCサウンドモデルを、自社ブランド「ラウンドハウス」から発売していますが、その価格は、アナログが13-4千円に対し、DCCサウンドモデルは3万円です。

残念ながら、模型メーカーはプラ金型製造業です。デコーダーを作る能力はありません。つまり、ユーザーが倍の支出をしても、そのお金は、模型メーカーではなく、デコーダーを作る精密機器メーカーに流れます。

模型メーカーにすれば、DCC模型を買ってもらうより、2台目のアナログ模型、あるいは増結セットを買ってもらうほうが、はるかに儲けが大きいのですよ。

「形勢逆転の目」があるなら

そのDCCに 「形勢逆転の目」がある とるすなら。精密至上主義を押し返すような「パフォーマンス」と、「つくる楽しみの復権」かと 私は思うのです。

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 言うまでもなく、サウンドは、模型のパフォーマンスです。天賞堂やイモンのHOモデルは、元来、「価格をいとわない精密追及」の産物ですが、現在では、サウンドなしに模型は売れません。日本の模型業界を長く支配していた「精密至上主義」のトレンドは、今、潮の変わり目にきています。

 ひょっとして、「完成品を買って集める」というトレンドも、変わる、変えることができるかもしれません。

 前述のとおり、メーカーは、儲けを失うDCC模型をわざわざ製造しません。DCCの担い手は、「工作を忘れたユーザー」です。

そのユーザーが、DCC模型の特長である、プログラミングやオリジナルサウンド編集で、どこまで「つくる楽しみ」を再発見してくれるかは

・・・うーん。

まず、なにをすべきなのか?

DCCの普及について、入口論と出口論に分けて考えました。とりあえず、「ハンダこて」が扱えないと この国のDCCは始まりません。今回の連載 「12歳でもできるDCC改造」も、入口論です。

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その入口論でも まだ、やり残しはありますね。

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2018年10月 3日 (水)

第6回-2 デジタル試運転

6-2 デジタル試運転

デジタルテスト

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コーダーを装着して。まず、アドレスCV=1を呼び出します。

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未使用のデコーダーは、工場出荷の時点で「03」が設定されてます。これは全世界共通ルールです。03」のサインで OKですこれで、デジタル走行に移れます。

 デコーターが起きない?(「d_ nd」 のサイン)

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デコーダーに、応答なしのサイン(デジトラックスでは「d_ond」のサイン)がでたら。デコーダーに至るまでに通電不良があります。

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次のポイントを 最初にチェックします

 フィーダーの差し込み口

 線路への接続

 線路の汚れ ~クリーナで拭く

 車輪の汚れ ~綿棒につけたクリーナー液で拭く

 台車と集電板の汚れ ~綿棒につけたクリーナー液で拭く

⑥ アダプターが しっかりはまっているか?

「模型を分解して工作やり直し」とは限らないので、はやまった行動をとなないこと
以上でも 「だめ」なら

  「断線」が起きています。

 この状態では、アナログでも、走行しません。模型を分解して問題を探ります。

 

デコーダーの悲鳴!「d_nA」のサイン

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デジトラックス社の機器で、「d_nA」のサインがでたら。

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デコーダーとモーターの間で 「断線」が起きています。デジタル走行はしないこと。
この状態では、アナログでも、走行しません。模型を分解して問題を探ります。

 デジタル走行

  5分程度連続運転して デコーダーに触れます
 あまりに「過熱」していれば、それは「デコーダーに問題あり」です。

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キハ261の動力車の工作は、以上です。

一時休載のお詫び

続いて、先頭車のヘッドライト(テールライト)、サウンド車の工作に移りますが、「工作のタネ車」がありません。

トミックスでは10月の再生産を予定しています。11月には「再連載」できると思います

第6回-1 アナログ試運転

6-アナログ試運転

講義 アナログ運転できる理由

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リード線の結線が済めば、模型内部は、この回線になってます。

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ここで アナログアダプターを差し込めば、電気の流れば アナログ回線です。これで、アナログコントロ-ラで 試運転させます。走行させ問題がなければ、車体工作は「合格」です。

今回の工作

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第2回で作成したアダプターです。

♀側の端子で 「赤とオレンジ」「黒とクレイ」の間に リード線をハンダつけします。

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こうなります。

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アナログアダプターを差し込んで

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アナログコントローラーで、アナログ運転します。
ントローラーの安全装置(ショート防止)が作動しなれば、全く問題ありませんこれで、車体側工作に「合格」が 証明されました。



第5回-6 結線

5-6 結線

講義:ダイキャストは電気を通します

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テスターを当てれば分かりますが、ダイキャストは電気を通します。
つまり、集電板やリード線のつなぎ目が、ダイキャストに当たると、そこから、ショートや通電不良が起きる ということです。デコーダー焼損事故の主役は、ダイキャストなのです。

➡チェック!:リード線から~ダイキャストへの漏電はない?

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いろいろ工作して、座席板を閉めましたが、内部で ダイキャストに接触することで、漏電が起きていないか?

りード線とダイキャストにテスターを当てて、漏電をチェックします。

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たとえば、絶縁シートを忘れていると ダイキャストと集電板が接触して、漏電反応がでます。

➡チェック!:結線前にもう一度確認 アダプター自体に漏電はない? 

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苦労して自前工作しましたが、自前工作ゆえに、過信してはいけません。結線の前に 確認します。

①各端子は、正しくリード線に通電していますか?

②となりの端子に漏電していませんか?

復習:直線の結線工作

 第3回-2で 直線の結線工作を解説しています。クリックして復習してください。

今回の工作 リード線の結線

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現物を合わせ 結合点をマーク

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フックを合わせて 位置を確定

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4線全て、フックを合わせてから 

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作業しやすい位置で結線します。
「合わせ➡結線➡合わせ➡結線・・・」という段取りは、作業を窮屈にします。

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線が浮いていますね(笑) できがよろしくありません。
・・・浮いた線は 最終的に、ゴム系接着剤で座席板に張り付ける こととします。


 

 

2018年9月30日 (日)

第5回-5 車体の組立

5-5 車体の組立

今回の小道具 ピンバイス

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工作のプロセス

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   組み立て①:リード線の引き出しと集電板の組み込み

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   組み立て②:台車の組み込み

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   組み立て③:モーターとシャフトの接続

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   組み立て④:「③」の組み込み

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   組み立て⑤:座席板のかぶせ

   【注意】 絶縁シートの入れ忘れに注意
         忘れると ダイキャスト漏電が起きます。

 

トラブル!座席板が収まらない

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無理して収めようとしないこと。「ツメ」を破損してしまえば、その模型は万事休す です。
原因と対処は 次の通りです

① ハンダメッキの際 集電板にのせた「ハンダ盛り」が厚すぎ

  はんだ吸収線で、ハンダを吸い取り、工作をやり直します。

② 集電スプリングのハンダ部分が、大きすぎる

  工作のやり直しなら 集電プリングは トミックスの公式通販サイトで入手できます。

  代替案は こんな手があるかも。にこまつさん から コメントをいただいてます。

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③ 熱収縮チューブに厚みがある

  ポリィミドテープ(カプトンテープ)は0.06mmです。このテープを利用してください。

★そもそも、模型自体が DCC改造を前提に設計されていません。リード線やハンダの
 ような「厚みのないもの」であっても、異物は異物であって、それが理由で、模型の
 収まりは、当然悪くなります。ここで 「無理やり収まる」なら、上出来なのです。 

チェック!:車輪駆動テスト

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問題の原因は、その症状しだいです。冷静に分析することが大切です。

1コントローラーの安全装置(ショート防止)が 働いていないか?

  安全装置が落ちるのは、リード線のショートが原因です。
  内部で、集電スプリングが接触しています。
  あるいは 絶縁シートを入れ忘れてます。

2モーターが動くか?(うなる音がするか?)

  モーダーが動かないのは、リード線の断線です。
  スプリングとリード線のはんだ付けが、断線しています。

3台車の車輪が 回まわっているか?(両方の台車をチェック)

  モーターが空転するのは、モーターと動力シャフトが外れているためです

第5回-4再配線 集電板とモーターの絶縁

5-4再配線:集電板とモーターの絶縁

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モーターの集電スプリングが、集電板から給電しないよう、この部分を絶縁します。


工作のプロセス
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集電スプリングの当たる位置に、熱収縮チュブーをかぶせます。
こて先の汚れを防ぐため、こての根本で 熱を与えます。
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代替品:ポリィミドテープ(カプトンテープ)
 代替というより、絶縁素材なら、こちらが本家本筋ですね。

第5回-3再配線 モーターからアダプターへ【難】

5-3再配線 モーターからアダプターへ【難】

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今回の小道具:逆作用ピンセット

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力を加えて摘まむのが、一般のピンセットなら、力を加えて放すのが、逆作用ピンセット。微細な材料に、ホルダーとしても、断熱クリップとしても、使えます。

工作のプロセス

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リード線の被膜を剥ぎ、芯材を撚り、フックを作ります

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モーターの集電スプリングを取り出し

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逆作用ピンセットで しっかり ホールドします。飛ばさないように注意

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スプリングの先端を引っ張り、フックを掛ける場所をつくります

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フックをかけます

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はんだ付け 「コテ先」の復習

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小さな部品にハンダするので。「B型のこて先」に換装します

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材料を、逆作用ピンセットでしかりつかんで、フック部分をハンダつけします【難】

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ハンダ材の量を抑えるためには、先端の「ななめカット」がコツです。 これも復習

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リード線を引っ張り、外れなければOK

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完成。白のリード線にも、同じ工作をします

➡チェック!:モーター駆動テスト

リード線から集電スプリングに通電しているか、モーターを回して確認します。

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モーターに、リード線を付けた集電スプリングをセット

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以前作成した「キメラなフィーダー」。リード線の先端を咬ませて

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アナログコントローラにセット、電気を送ります。

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モーターが回転していますか?



2018年9月29日 (土)

第5回-2再配線(ハンダメッキ) 

第5回-2:再配線 ハンダメッキ

1ハンダメッキ(予備ハンダ) 講義
 今回使うテクニックです。
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 集電板(銅)にリード線(ビニール被膜線)をどうつなぐか、という課題です
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 被膜を剥ぎ、芯材を撚る。これは基本どおり。
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 ここで、芯材だけに、溶かしたハンダを しみこませます。
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 集電板にも、接合部に 溶かしたハンダを広げます。
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 芯材を接合部に押し当て、こてで周囲のハンダを溶かします
 ハンダ材が溶け合い、接合します。
 今回、集電板(銅板)にリード線を接合するケースでは、このテクニックを使うまでもなく、
 接合できます。が、ハンダメッキは、リード線の接合が困難な場合、接合部分(ランド)が
 極端に小さい場合に、用いられる”基本テクニック”です。
 今後のために、紹介しました。
 
2 実習
 集電板にリード線を繋げます。
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 被膜を剥ぎ、芯材を撚る。ここは基本どおり。5mm」
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 芯材に、溶かしたハンダを載せ 芯材をなびる。こて先は「D型」
 ※AWG32(外径0.4mm)の芯材は 非常に繊細で はんだ材の載りが悪いです。
  下の模範動画のように、できません。
  はんだ材の付着に、こだわりすぎないでください。付着が不完全でも、接合できます。
  逆に、熱を与えすぎると、芯材が劣化します。 
  付着が悪い場合「はんだペースト」を塗布するのも 一手です。
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 集電板にも、接合部に 溶かしたハンダを広げます。幅は、集電板の半分程度。
 こちらは 容易です。
 ※ハンダ材が多すぎる場合、はんだ吸収線で吸い取らせ やり直してください。
  ハンダ盛りを最低限にしないと、模型が収まらなくなります。
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 芯材を、接合部に押し当て、「D型こて」で、周囲のハンダを溶かします。
 ハンダ材が溶け、接合します。
 
3参考動画
 

«第5回-再配線、組立て、そして結線