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2020年8月

2020年8月23日 (日)

DCC機器の経年劣化事故

久々のDCC工作が「事故報告」とは。それも「おしゃべり」以前のつまずき。

まあ、DCCをめぐる記事は、成功事例と美談、赫々たる成果報告しかない。1つや2つ「泥まみれの失敗談」があってよい。(と私は思う。)。以前、簡単というニュアンスで「12歳でもできる」と説いたが、どうやら、天罰が下ったか?(笑)まあ、笑わば笑え。減るものではないし。

マルティプル・タイタンパー(通称マルタイ)。GM製のNゲージ。

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この工作中に、原因不明のデコーダー焼損が起きた(実損1万円)。原因と検証の過程で、さらに2枚のデコーダー(計1万5千)を焼損。原因は、制御機器の経年劣化らしく、この取り換えに3万円。1時間の間に、5万円を焼く。まったく、大人の趣味は、お金がかかる。

故障機器は KATO D101(現行品の1世代前)デジトラックス社製品のライセンス生産品。購入は2009年。11年経過済。

 

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一晩寝て、冷静に事故を「トラブル・シューティング」してみた。

事故は、模型改造の途上で起きた。だからまず、疑うべきは自らの「改造ミス」。次にデコーダーの不良。最後にコントロール機器の故障。確率としては 「改造ミス」>「デコーダー不良」>「制御機器故障」。

1:改造ミス

DCC改造は「自己責任」でやるもの。事故やミスも多い。ミスのたびに「回避する知恵」が積みあがる。これは、財産だと思う。

たとえば、アナログによる試験走行。デコーダーを直接結線せず、間に、8ピンコネクターをかませる。コネクターに「アナログ・ピン」を差し込み、即席で、アナログ回路を作る。これを、アナログコントローラで運転すればよい。仮に、工作上配線ミスや断線があれば、ショートして、アナログ運転すらできない。そこでミスが発覚すれば、高価なDCCデコーダーは損傷しない。

アナログ走行は、十分行った。30分3mオーバルコースを連続周回済。・・・「自分の工作」に問題なし。

2:デコーダー不良

次に、デコーダーの不良。購入直後なら、可能性が高い。この場合、交換ができる。(ただし、交換手数料千円程度と日米間の行き来に時間を要する)。

今回、この可能性はない。使用したデコーダーは、他の車両からの流用品だった。ほかでは、正常に作動した実績がある。デコーダーの経年劣化はあるかもしれないが、初期不良ではない。

3:DCC機器の故障

最後に「制御機器の故障」。確率は少ない。けど、思い当たるフシは、4つ。

① 7セグ表示「Loco」が出ない。数字「10」が点灯して、消えない

② 同時にケーブルでつないだ機器「DT402」の「液晶表示」が不安定

③ 内部から かすかに聞こえた「異音」

④ 購入後12年目に突入していた「経年劣化」

少なくとも、「異音」がした段階で、気が付くべき。電源の再投入で、正常に戻ったけど、これが仇。いわゆる「正常性バイアス]というもの。うすうす、機器の異常を察知しながら、正常デコーダーを次々投入して、損害は拡大。

購入後12年目。DCCコントローラーの寿命なんて、聞いたことがない。仮に、家電製品とするなら、寿命としては、平均値。ただし、家電ほど使用頻度はない。精密機器としてはどうか?この機器。出力が、電圧だけじゃなく、電気信号もある。パソコンとは言わないけど、電圧と電流しか出さない、アナログ式コントラーラーのより、はるかに複雑なシロモノではある。精密機器なら、壊れて当然の年数。

深刻なのは、DCC機器制の本体が壊れるだけでなく、模型上のデコーダーを破壊して、被害を大きくしたこと。アナログでは、ありえない。アナログコントローラが壊れたら、模型は動かないが、模型にはデコーダーがなく、模型が未来永劫動かなくなる、ことはない。

10年経過したら、壊れる前に、DCC機器は「買い替え」。これは「新しい鉄則」かもしれない。

 

そこまでして DCC? ・・・根源的に問われる姿勢?

「う~ン。アホですねぇ、これはもう」。コスパとか、リスクとリターンとか、まるでなっちゃない。


おとなしく「従来の鉄道模型の技術枠で、メーカーさんの完成品を礼賛」してれば、ストレスはない。だいたい、趣味でストレスを貯めるのは、どうかしているのだけど。趣味で死ぬ人もいるわけで、ストレスぐらいでガタガタ言わないのっ。これが、昭和生まれの矜持です。

事故の原因になった「マルチプル・タイタンパー(通称マルタイ)」とは、こういう車両です。

 

適当にウェザリングすれば、ヤードの飾りには、もってこいのアイテム。だけど、それは「世を忍ぶ仮の姿」。働くマルタイは、動画のとおり。再現するなら「働くマルタイ」でしょ。

「働くマルタイ」に必要なアイテムは2つ。漆黒にきらめくライト。静寂をつんざく作業音と機械音です。模型でも、室内灯は点灯しますが、UFOのごとき煌めきは再現できません。むしろ、室内は闇、ボディのライト類が点々としているほうが、理想に近い。

点灯制御も欠かせない。点灯の選択ができること。アナログではできません。単純だけど「大きな違い」。

 

点滅するライトも、アクセントとして必須。作業モードでは、サイドに赤の点滅。

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サウンドですが、「モーターの唸りが作業音みたいだ…」なんて、甘いこと言ってるから、鉄道模型,先にテクノロジーが進まない。「みたい」じゃなくて、「ほんもの」を模型から出す。出せる技術があります。惰眠を貪るのは、メーカ、業界、そしてモデラー。三位一体でアナログの大樹にしがみついてんだもの。これじゃ、いくらなんでも、衰退するわな。

”魔改造マルタイ”は3代目に

マルタイ改造は3代目。1代目は、未完成のまま廃車。2代目は、走行・点灯・サウンドの3拍子が整いました。動画は「2代目」です。

 

それでも、鉄道模型としては「欠陥品」。平坦な線路を走行できても、ポイント通過ができない。理由は、「車体の重量の軽さ」と「重心の高さ」。車輪が線路から浮き、離線することで、給電に支障発生。いくらDCCでも、電気を絶たれると、なすすべなし。

ハイテクを追っかけて、ぶち当たった壁が、根本的な模型設計とは。・・・参りました。

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DCC改造にあたり、車体には、デコーダーとそこからつなぐ配線とコネクター、あらたに詰め込む必要があり、そのスペースどりは、きつい。加えて、ウエイトを入れる。どだい無理な注文なんですよ。詰め込みがすぎれば、こんどはボディが収まらない とか・・・。

で、やっと配線の修正に目途ついて、デコーダーの焼損事故。アナログでは、正常走行してました。配線工作に難がある、とはいえません。

でも 結果は結果。設計からやり直し かも?

さあ 4代目 行ってみようー?! 

と 元気が戻る日まで、しばらく「DCC」は お休み(アタマ冷やします。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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