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2020年9月

2020年9月23日 (水)

【A4モジ】カーブ築堤とニッポンのくさはら

Nゲージは、実物を1/150スケールに縮小したものです。レイアウトには、小さな模型を少しでも大きくみせる、工夫が欠かせません。

例えば、ボードの設置を、目線の高さに上げること。これだけで、フロアに展開するよりも、何倍も模型が生きて見えます。ボード上の線路配置なら、ボード面に線路を張り付けるより、築堤や高架上を走らせること。つまり、線路をストラクチャー群に埋没させない、ということです。埋没してしまえば、レイアウトの景観は、上からの覗くような目線にならざるをえません。これでは、小さなNゲージを大きく見せることは、無理です。こういうレイアウト、たとえ、施工面で「作りこみがスバラシい」と評されても、私は、設計上の疑問符をつけます。

カーブ築堤をつくる

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Tomixからは、55㎜の築堤パーツが発売されています。ただし「直線」だけ。曲線は、箱がかさばるから、出さない?(笑)。まあ、そんなもの、メーカー完成品なんか買うより、自作したほうが安上がりです。

(今回の築堤は、15㎜。高くありません。これは、モジュール・レイアウトの「接続規約」があるためです。)

   モジュール全体

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  この赤枠部分の「カーブ築堤」です。

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15㎜程度なので、5㎜のスタイロフォーム板から切り出し、

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3枚重ねて、築堤としました。

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角ばったサイドを、カッターで整え、

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紙粘土で整形。マヨネーズみたいですが、ホイップ紙粘土。必要分だけ使える便利な素材。

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アクリルペイントで、下地塗り。お徳用巨大サイズ(900円)ですが、中味は いわゆる絵具です。地面は、露出する部分はなく、草で覆われます。タミヤ「情景テクスチャーペイント」とか、専用素材は多々ありますけど、高い材料を使っても、全く効用がありません。(雑誌は、広告を載せる都合で、「プロはこれを使う」なんて 言いますけどね。)

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下草(スタティック・グラス)

地表現です。まず「下草」=スタッティク・グラス。欧米のモデラーはこう言ってます。グーグル翻訳は「静的な草」。日本語訳は「下草」でいいでしょう。10年前なら「コースターフ」を撒いて「草地」としました。これが標準技法でした。けど、令和の御代では、グラスジェネレータで草を立たせる。工作技法も、進化させなきゃいけません。

グラスジェネレーター。元祖ノッホなら2万円。ですが、PECOなどの類似品なら1万円。中華製の類似品なら6千円。自作すれば2千円程度。高いモノから安モノまで、そろってます。でもなぜか、日本製が出てこない。不思議。DCCみたい(笑)

詳しくは こちらのページを参照

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晩秋から初冬。積雪前の「ニッポンのくさはら」。こんなカラーです。

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草素材とブレンド比は、こちら。

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効果は絶大です。「お・・・立ってる」でしょ!デジカメで接写すると、決定的な違いがわかるはず。

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グラスジェネレーター。え 高いですか?。1つだけ、車両セットをスルーすれば、簡単にひねり出せる値段です。

余談ですが・・・今年2月号のRMモデルスの表紙。情景モデラーをリードすべき雑誌が、

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あらあら・・・。「10年前の工作技法」のまんま。こともあろうに、雑誌の顔、表紙です。やらかしてしまいましたね。RMM編集部。

上草(トール・グラス)

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日本の草は、丈が高い。これは、河原でも線路際でも、実際に足を踏み入れれば一目瞭然です。ススキの群落は、草丈1ⅿを超えます。この草丈、鉄道車両と並べると、台車部分を超えて、窓枠の下まで隠してしまう。これが「ニッポンのくさはら」の現実です。

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KATOのくさはら素材は、丈が2㎜です。冷涼なスイスの牧草地を再現するなら、それでいいでしょう。けど、高温多湿、ニッポンのススキ原を再現するには、たとえ色合いが良くても、決定的に高さ不足です。まして、コースターフのバラマキでは、話にならない。そんな手法がまかり通るのは、ニッポンのモデラー、レイアウトの教科書を見て、「鉄道模型のお約束ごと」には忠実だけど、「現実の世界」をまったく見てないということ、かもしれません。

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15mm以上の高さの草素材は、グラスジェネレータでも、立たせるのは容易ではありません。ここは、「麻縄グラス」の出番です。植樹の手間はかかりますが、100円ショップの麻縄で十分。コスト110円ですよ。詳しくはこちらのページを見て

 

 

 

 

2020年9月20日 (日)

【A4モジ】樹木:100均素材で樅木(もみのき)

「レイアウトの樹木」の話題。

以前、ニッポンのくさはらは、KATOじゃなくて百均の麻縄 という記事を投稿しました。今回も、ニッポンの樅木(もみのき)は、KATOじゃなくて百均素材、という記事です。

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ちょっと手間はかかります。量産はできません。が、そこそこ、リアリティのある樹木に仕上がります。

【使い方】

この樹木は、こんなシュチエションで有効です。

たとえば、モジュール・レイアウトの線路際の針葉樹。これは、遠近法絵画の「近」の位置に存在します。本数は少なくとも、ジロジロ観察される部分です。当然、この樹木は「量より質」。そこそこのリアリティが求められます。

質を求めるなら、一本千円の完成品樹木を使う。それも手です。けど、5本植えて5千円では・・・ねぇ。ブルジョワですよ。貧乏モデラー いや 輝けるプロレタリアートとしては、隣国の人民のつくった百均素材に、頼るしかありません。

一方、ホームレイアウト上の、遠近法の「遠」にあたる山岳山林には、この樹木はそぐいません。その山岳樹木は、とにかく「質より量」ですから。爪楊枝にスポンジ素材で、とにかく「数を稼ぐ」のがベターです。

【素材】

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0.7㎜ 園芸用の針金(100円ショップ セリア)110円

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工芸用竹ひご 30㎝(セリア)110円

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フェイクヤーン・チョコブラウン 100円ショップキャンドゥ 手芸コーナ。

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たしかに。カラーは「チョコ・ブラウン」ですが、

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光の加減で「くすんだ深緑」に見える,微妙な色合いです。秋冬のくすんだ針葉樹には、狙い通りの好都合。草や葉として、すごい素材でした。それが、ノッホでもウッドランドでもなく、100円ショップのキャンドゥ。手芸コーナーに転がっているのですからねぇ、燈台下暗しです。

瞬間接着剤:セメダイン3ℊ(セリア)110円 アクリル絵の具:ブラウン 110円

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以上、トータルの材料費550円。10本作れば、単価55円。

【工具】

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ピンバイス、ワイヤーブラシ(または、目の粗いやすりとか)、ハンディなのこぎり

【手順】

樅木(もみのき)は、成木で40mクラスに伸びるそうです。でも、そのままスケールダウンしたら、見栄えのバランスが悪い。よって、20mの若木として作成します。ところで、実在の20mを150のイチにスケールダウンすると・・・換算に困りますか?

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これ、いたって簡単です。実車の鉄道車両は20mですね。150ぶんのイチのNゲージは、何センチ?。それです。実在の20mを150分のイチに換算した長さですよ。

①30センチの竹ひごを、13~15センチに切り出し。

②竹ひごを、やすり等で表面を傷つけ。(塗装ムラが入ることで、幹が自然に仕上がります。)

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③先端と、側面に8~10のの枝穴あけ。

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⑤ブラウンに塗装。筆ぬりで十分です。

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 ⑥ワイヤーを切り出し。瞬間接着剤で先端にヤーンを接着。しっかり固定まで待つ。

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⑦ヤーンを巻きつけ。ねじれないように。巻き付けの後端を瞬間接着剤で固定。枝の完成。(まるでフライフィッッシングの毛針ですね)

⑧幹の穴に、枝を差し込んで、

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樹木完成。料費500円(税抜き)。それを考えたら、これ合格点でしょ。

【問題】・・・染色ができなかった

今回は、秋冬モノの「さえない樹木」を想定し、葉は「チョコ・ブラウン」のカラーにしました。春夏モノの樹木は、葉に冴えたグリーンを用いないと、自然ではありまんせん。その場合、素材のヤーンを染色できればよいですが、染色すると繊維が固まり、劣化します。

ヤーンに「緑」があればいいのすが、100円ショップキャンドウには、見当たりませんでした。本格的な手芸品専門店、たとえば、ユザワヤとか、探してみてょうと思います。

【 参考】

海外のモデラーが、どうやって「カスタム樹木」を作るっているか?。動画を張り付けておきます。RMモデルスを買うくらいなら、こっちの動画が役立ちますよ。はるかに。それに、雑誌は有料ですが、視聴は無料です。

 

 

 

爪楊枝にスポンジくっつけて、はい樹木、そんな発想が恥ずかしくなるような・・・

もちろん、レイアウト作成上、樹木は本数が求められます。ポイントは、手軽に入手して、数を確保すること。だからまあ、Nレイアウトなんか、爪楊枝にスポンジ素材の貼り付けで、十分じゃん。それはそれで、合理的な考え方なんですけどねぇ。

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格安の材料費で1ランク上の「カスタム針葉樹」。いかが?

 

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